アンコウ (鮟鱇)
学名:Lophiomus setigerus
英名:Anglerfish
脊椎動物門 硬骨魚綱 アンコウ目 アンコウ科
水深30m~500mに分布。
「水深30mならダイビングで普通に見れるジャーン!」と思われますが、そうそう会えません。
たいていはもっと深い所にいると思います。いわゆる深海魚の仲間ですね。
体長は1m位にまでなります。
頭が大きくて、体はブヨブヨしている。
愛嬌があってかわいいのですが、魚だからといってバカにしてはいけません。
とても擬態上手なので、砂地にじーっとしていられると、かなりの確率で見過ごしてしまいます(^_^;)。
そして隙を見て逃げます。。。
見たくて探しにいって、さっきまでは居るよって言われてたのにいなかった・・・。くぅぅっ。という思いを今まで何度もしてきました(笑)
産卵期は春から初夏(4~6月)。
毎年大瀬でマンボウが見られてるシーズンに、密かに登場するのが幼魚。
アンコウの幼魚が登場すると、居合わせたダイバーによるフィーバーが巻き起こります。
大きくみえるけど、体長50センチ位で小柄だったアンコウ。
2018/1/29 大瀬崎
アンコウにとってもよく似ているのがキアンコウ。水中でぱっと見たところだと見分けつかない。
楽器の琵琶って知ってますか?あれがアンコウで、バンジョーという楽器がキアンコウに似てるとか。
琵琶とバンジョー、ググってみて、次潜る時にはその画像をイメージしてアンコウやキアンコウを探しましょう(笑)。
要するに、アンコウの方が頭が大きいということでしょうね。
口の中に白い斑紋があるのもアンコウの特徴だそうで。よし、次はアクビするところを見てみよーうっと!
他の違いは、
・キアンコウは1m以上になる。
・キアンコウは上顎の外列歯が約21本あり連続せず隔たりがある。
・上膊棘とよばれる、肩部の皮下に埋もれた棘が、アンコウは枝分かれするが、キアンコウはしない。
・・・と、はっきりいって私なんかではすぐには分かりません。
1mを超す大きなのはキアンコウだね!ってくらいしかわからない。。。
ちなみに、アンコウの方が頭が大きいというのは、
頭の長さ=頭の先から胸ビレ前方基部
なので、頭が大きいというのは、アンコウの胸ビレの方がキアンコウより後ろの方にあるということになりますね。
と、言われてもやっぱり見分けは難しいです。毎日見てればわかるかも?
ということで、実際に伊豆に潜りに行ったときには、先に見た方の情報で「アンコウいるよ」って教えて頂けたらアンコウとして見て、「キアンコウいるよ」って言われたら「キアンコウ」として見る・・・ということが多いです(笑)。
市場では、アンコウのことを「くつあんこう」と呼び、キアンコウのことを「あんこう」「本あんこう」と呼ぶそうです。
ダイバー目線からすると、逆ですね。
お値段的には、アンコウの方がキアンコウよりも数が少ないので、高価なんだとか。
2018/1/29 大瀬崎
「西のフグ、東のアンコウ」と言われ、関東方面ではお鍋料理の主役になりますね。
浜松だと、どちらの方が一般的だろう・・・?
和食屋さんで「ふぐあります」というのぼりは目にするけど、「アンコウあります」ってあんま見ないような・・・。
それよりスッポンかな?
2018/1/29 大瀬崎
【動画】アンコウの歩く姿や泳ぐ姿
【動画】こちらは、キアンコウという別種ですが見た目はそっくり
これからは幼魚のシーズン!見たいっ見たいっ!